一号室
サンプルその01  01年4月筑波サーキット食堂にて採取。

世話になっている編集部員。かなりいいところまで来ているが、だめ。一の箸を鉛筆持ちしておらず、きちんと支え切れていないので全体に破綻をきたしている。特に問題があるのは親指の位置と中指の伸ばし方。親指は人差し指と中指の中間へ置き、中指は先へ向けて伸ばしたうえで、親指の腹に力を入れて人差し指の腹と中指の側面で挟んで支えなければいけない。これでは美しくないし、一の箸の動きが制限されてものを自然に挟めない。二の箸は、一の箸の影響か少々ぎこちないが、とりあえずは合格点。
サンプルその02  01年9月自宅にて採取。


遊びに来てくれた編集部員。二の箸の固定が不完全な典型例。サンプル01と比較すると、二の箸の支持が親指と人差し指の付け根に挟んでいるだけで終わり、重症。薬指と小指が何も仕事をしていない。もっとも本人はとてもよく肥えており、箸の持ち方と栄養摂取効率は無関係であることがわかる。ちなみに下は、サンプルの鉛筆の持ち方。これじゃあ、一の箸を鉛筆持ちしろと言っても無駄かも。この手つきで恋文を書いてきたかなあ。


サンプルその03  02年8月鈴鹿サーキットにて採取。


これも関係編集部員。一見すると正しく持っているようだが、二の箸の固定が不完全。中指と薬指で必死になって支えているものだがら、一の箸は親指と人差し指で挟んでいるだけ。これじゃあお豆はつまめないだろうに。聞けば、その類の細かいものをつまむときはそれなりの持ち方があって、左手を使って箸をセットし直すのだという。ただし、右手だけになると、その持ち方は長持ちしないと。それじゃ怪獣をやっつけに来たウルトラマンのカラータイマーだってば。ちなみに、それなりの相手向けのよそ行きスタイルも用意されているらしい。