世の中には、そこに住んで眠ってメシを食らう人間の数だけj箸の持ち方が存在する。生まれて初めて箸を持ち、これまで数え切れないほどの回数、様々な場所で、ありとあらゆる物を食べながら、その過程で徐々に工夫を重ね、修正を加え、ここまで磨き上げられてきたワザである。
わたしは、これら箸の持ち方のバリエーションに敬意を表し、ここに収録する。ワザの使い手が、どんな人生を送り、どんな食事をしながらここまで生きてきたのかに思いを馳せるつもりだ。ここをご覧になる皆さんも、お気づきのケースがあればぜひ標本を採取のうえお知らせいただきたい。自薦他薦問わず、貴重なデータとしてここに収めたい。収録される人生のしるしは多ければ多いほど味わいも深まるだろう。
標本の提供をしていただく場合は、写真、対象のデータ、分析、感想その他を、左記「お便り受付」までメールにてお送りください。対象者の氏名を含む個人を特定しうる情報は必要ありません。
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